先月、身内を亡くしました。
まさか亡くなるなんて、思いもしていなかったので、茫然自失。

いまだに、もう少し、何か出来たんじゃないかと、悔やんでばかりです。
…書いたからと言って、どうなるわけでもないんですが。

もしも、身内と同じ症状の方がいて、わからないままに最期をむかえてしまうような事があったら…。
ここに書くことで、「?」と思って、何か手だてをしてもらえたら、少しは、救われるかなと(…あくまでも、自分的にですが)。

6月に遡り、書いていきたいと思います。
そうすることで、自分もリハビリ出来るかも知れないんで…。


胸水

2009年6月2日 家族・子育て
入院2日目。
身内は「呼吸も苦しい」と訴えていました。
息をするのがシンドイ…と。
確かに呼吸が浅くて、肩で息をする様子が心配だったのです。

レントゲンの結果は、胸水が貯まっているとのこと。
肺を押し上げるほど、貯まっているから、呼吸が苦しいのだと、病棟での主治医に説明されました。

腋からカテーテルを通して、水を抜きました。
私が、身内の病室へ行った時には、既に1000cc抜かれていたように見えましたが、後日、電子カルテを見たら、600ccと記載されていました。
私の目には、パック一杯に見えたのですが…。
翌日も1000cc抜きました。
そのおかげで、呼吸は随分と楽になったらしく、身内はホッとしているようでした。
数日、カテーテルは入れたままでしたが、水がでなくなった頃に外されました。

ここで、「胸水がどうして、貯まるのでしょう?」と主治医に尋ねた時、「はっきりと原因がわからない」と言われました。

原因は何にしろ、乳がんを患った者に胸水が貯まる…このことが危険信号なんて、全然知らなかったのでした。
私の勉強不足と言われたら、それまでです。今でも、どうして、もっと自分で調べなかったのかと悔やまれて仕方がありません。

県下でも一、二と言われている大病院に入院し、「診療グループを組んで、診ます」と病棟主治医に言われ、私は、すっかり大船に乗ったつもりでいたのでした。
失礼な言い方をすれば、それは、「泥舟」だったわけですが…

もしも、乳がんを患った事がある方で、医師に「胸水が貯まる原因がわからない」と言われてしまったら、セカンドオピニオンをおすすめします。
身内は、ずっと外科医に診て貰っていましたが、病因究明というか、納得のいく説明をしてくれたのは、他院の内科医でした。しかも乳がんは専門外の。

少しでも「?」となったら、医師の言葉を鵜呑みにせずに、自分の頭で考えましょう。せめて、後悔をしないように。
8月21日の日記に書きましたが、7月に身内が亡くなりました。

最期まで、ハッキリとした原因がわからなかったのか、わかろうとしなかったのか。
後悔だけが残る結果となりました。

書いて、どうなる?という思いもありつつ、もしも同じ症状の人がいた時に、少しでも参考になりますように…もしも、そうなれば、救われます。

身内は、2007年3月に乳がんのオペをしました。
初期症状というか、気づいたのは、前年の9月にお風呂上がりの体操&マッサージをしていた時だったそうです。
10月に、とある大病院で診てもらったら、ビンゴ。
ものすごい初期で、「よくわかりましたね」と後の主治医になる先生に感心されたと話してました。
化学療法をして、翌年3月に、念のため、全摘手術。術後は、ホルモン療法でボチボチと過ごしていました。

動きがあったのは、今年初めのことでした。
「胸が痛い」と言い出したのです。
あまりに痛みが続くので、診てもらいましたが、「はっきりと骨折だと言えない。もしかしたら、骨転移かも?」とのことで、処置を始めました。

それまでに腫瘍マーカーを調べたりで、4週間毎の受診だったのですが、再発の可能性を考えて、毎週、受診することになりました。
2月になっても痛みは引かず…かなり我慢強い身内も、痛みを我慢できず、主治医に頼み込む形で、入院となりました。
これが約1週間…痛みはあまり変わらず、結局、鎮痛剤で納めることになりました。

今にして、思えば、この時、骨転移となっていたわけです。

胸にコルセットをはめて、痛みは鎮痛剤で納めて…で、1ヶ月近くを過ごしましたが、やはり痛みは引かないまま。
3月に転移・再発を疑い、PETセンターで検査をすることに…。
結果はシロで、本人も私もホッと一息ついたのでした。

…そうこうしている内に、今度は食事が摂れなくなってきたのです。
本人も私も、周りも、コルセットで押さえているから、食欲がないのかな?と呑気にかまえていました。
この時も、毎週受診して、血液検査やらCTやらしてました。

そして、5月に入り、3月から言うと、10kg近く、体重が落ちてきました。
元々、メタボ体型で「心臓のために、痩せましょうね~」と検診を受けた際に言われてしまうくらいだったので、最初の内は、「ちょうど、いいかも…」とか、話していたんですが…
さすがに、こんなに体重が落ちるのはおかしいと、主治医に訴えて、内視鏡検査をすることになりました。

ところが。
内視鏡検査が出来なかったのです。指示通り、検査前夜に食事を摂ってから、朝は何も食べずに病院へ行ったのですが、「胃に内容物が残っていて、検査が出来ない」と言われたのです。
この話を聞いた時に「???」となったのですが、「消化不良かも?」で、検査は中止となりました。

又、受診までに1週間待たないといけなくなったわけです。
…が、食事が通常の1/3も摂れず、だんだんと痩せていく身内を見ていると、不安ばかりが募ってきました。
で、知り合いのDrから主治医に話を通して貰いました。
身内が、乳がんと診断されてから、ずっと相談をしてきていたので、事情もわかっているDrです。

1月に「胸が痛い」と言っていると相談した時にも、「イヤな話をするようだが、転移を覚悟しておくように」と言われました。
結局、その通りだったのですが、腫瘍マーカーでもPETでもシロだったので、私はすっかり安心していたのです。マヌケとしか、言いようがないですが。

話を通して貰ったおかげで、6月1日、入院する事となりました。
Drに言わせると、「胃に内容物が残っているのであれば、入院させて、点滴で栄養補給して、胃を空にして内視鏡をしてみないと、いつまでたっても、何もわからないままじゃないか」
「その通りでございます」と、主治医に話して貰っている時に、頷きまくる私がいました。

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